室町時代 長光の門人則光 備前長船派 刃沸豊かな一振り

わきざし
刃長:40.4cm反り:0.8cm 銘；則光
元幅:2.3cm 元重:0.4cm 先幅:1.5cm 先重:0.2cm
茎長:11.4cm 茎先幅:1.7cm 茎先重:0.3cm


地鉄
板目詰み流れこころ、地景入り、沸映りと乱れ映りが混じる
刃文
小互の目少し乱れ流れごころ、砂流しかかり全体的に刃沸が厚く付く
キズ
鍛え傷、点錆、曲がり、ごく小さな刃こぼれあり

則光は備前長船派の刀工で初代は長光の門人と伝えられ嘉元三年紀の短刀が現存します。初代をはじめとして6代目は応永から文明まで長くに渡り活躍しています。これ以降も室町末期に至るまで十数代に渡り則光の銘を刻んでいます。
本わきざしは刃沸が厚く写真には写りにくいですが互の目に流れが生じて複雑に絡み合う見所のある刃文に地鉄は光にすかして見ると入り乱れた映りを楽しめると思います。映りもうまく写真には写らなかったのでぜひ手に取って見ていただきたいです。

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