SONY PS-X75 DD式 電子制御アーム搭載 フルオートレコードプレーヤー 【サブウエイト付、現状品】商品説明レコードトレース中の写真のシェルおよびカートリッジはテスト用で付属しません。

1979年発売。

当時の
針圧範囲：0～2.5g
適合カートリッジ重量：12.0～19.0/19.0～26.0g（補助ウェイト使用）
外形寸法：幅480×高さ165×奥行420mm
重量：約13kg

世界初の電子制御アーム搭載のレコードプレーヤーPS-B80のコストダウン、リファインモデルです。実質的には、同社の電子制御アームとして、最も高音質のモデルと考えます（私感）。

手持ちのカートリッジを装着し、音だし確認しました。
ゼロバランスは、電源ONのあとは、アームレストに戻して、つまみを設定針圧に合わせるだけです。インサイドフォースキャンセラー等は、自動で設定されます。
設定針圧の確認については、針圧計は必須を思います。なお、本機はトレース時に強力な制動がかかるので、針圧が少ないとオーバーシュートを起こします。大事な針の場合は、必ず針圧計をご用意ください。
アーム自体には、高さ調整もついており、マニュアル的なきめ細かい設定が可能です。アームの操作方法は、取説（下記に解説）に詳述されていますので、本機を初めて操作する方は、必ずご一読ください。
重量級カートリッジに対応するための補助ウエイトも付属します。

アームの水平移動、リフトダウン・アップも手前のボタンで動作確認しています。
ただし、リフトダウンは、上下動の昇降ユニットのグリスの固着か、非常にゆっくりです。降下中も、アームの電子制御が行われるためか、針先がレコード盤に接するまで、特異な挙動を見せることがあります。
できれば、アームユニットを分解してOHするといいのですが、今回は、アーム昇降ユニットの支点周りに潤滑スプレーを施し短時間ドライヤーで温めました。この作業で昇降動作が大幅に改善し、下降時に音声ミューティングのOFFも行え、出音も正常に行えるようになっています。
設置環境の室温が低い、などの影響でリフトダウンがうまくいかなくなる可能性もあります。

その他、モーター単独での起動、回転、回転数切替、停止（ブレーキ付）、いずれも問題ありません。クオーツロックランプも点灯しています。

レコード盤のトレース
スタートボタンで、オートリードイン。リードイン位置（30cm盤のみ）も問題ありませんでした。最内周演奏終了後、自動でリフトアップして、アームレスト位置まで自動リターンします。もちろん、演奏途中でのオートリターンも有効です。リピート機能は未確認です。

盤サイズや、レコード盤の有無などを検出するための発光ユニットのランプは切れています。

オート機能に関しては、経年個体でもあり、正常動作を保障するものではありません。この点は了解の上、入札をお願いします。

少し前述しましたが、本機には、リフトアップ時やレコード盤がない場合に、出力ミューティングが搭載されています。現状では一応正常動作していますが、リミットスイッチが、劣化して誤動作することが知られています。その場合は、2本のリード線を基板から切り離せば機能を無効化できます。アームの出力周りを見れば確認できると思いますので、その場合は適宜対応願いします。

インシュレーターは、内部のクッション用のゴムもきれいで、有効に機能していますし、高さ調整も可能です。

キャビネットは、硬質プラスティック系の成形品ですが、極めて剛性感のあるもので、どこをたたいても、コチコチです。

ダストカバーは、ヒンジも正常、開いた
経年、使用に伴う傷や汚れがあります。その他、
詳細スペックは、こちら。

英文ですが、こちらから、サービスマニュアルをダウンロードできます（要登録）。

なお、当方が同機種を過去に所有していた際の取説の写しを出品期間中、こちらに置いておきます。あまり写りはよくありませんが、実用になると思います。

プラッターやダストカバー等は、分離して梱包し、輸送事故を予防します。

本質的に優れたプレーヤーです。高級カートリッジでもその実力を発揮できると思います。フルートプレーヤーですが、操作を含めてマニア向けと思います。